2019年から続くコロナ禍のなか、社会ではテレワークで業務を行う機会が増えています。
テレワークでは、通話でコミュニケーションをとる人も多いでしょう。
そんな中、家族の声や家外の環境音など通話ノイズが気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、通話ノイズを除去する機能 ノイズキャンセル機能についてお話いたします。
通話ノイズの除去方法
私が知るなかで、通話のノイズを除去する方法は以下の2つがあります。
① 複数のマイクによる差分をとる方法
② 1つの音声を信号処理する方法
① 複数のマイクによる差分をとる方法
①の方法は「周囲の環境音」を拾うマイクと「環境音を含む声」を拾う口元付近のマイクとで収集した音声の差分をとることで、通話者の声を取り出します。
例えば、iPhone では①の方法で通話時のノイズを除去しています。
この方法では 単一マイクの機材で通話を行う場合と比べて、通話ノイズを大きく減らすことができるようです。
参考:CVC6.0・CVC8.0ノイズキャンセル機能はハンズフリー機器やイヤホンの通話中の騒音軽減機能; マイナーナビ
② 1つの音声を信号処理する方法
②の方法では、収集した音声信号をソフトウェア的に処理することでノイズを低減します。
従来からの技術としては、Qualcomm 社のcVc (clear voice capture) ノイズキャンセル機能があります。
cVc Noise Cancellation Technology; Qualcomm
また、最近では Google が AI を活用したノイズキャンセリング機能を実装しました。
gigazine.net
この AI によるノイズキャンセリング機能は、ビデオ会議ツール『Google Meet』のウェブブラウザ版に活用されています。
紹介動画では、高いノイズキャンセル性能が見られました。
オンライン環境は必要なものの、AI を活用したノイズキャンセリング機能は単一マイクしか持たない機材を活用する場面においては、大きな力を発揮できそうです。
最後に
今回は、ノイズキャンセリング機能についてお話ししました。
複数マイク内蔵の機材を活用したりソフトウェア的な信号処理をしたりすることで、通話者の声以外のノイズを除去することが可能です。
通話において環境音などの通話ノイズに困っている方は、複数マイクを内蔵した機材や、強力なノイズキャンセリング機能が組み込まれているアプリを検討してみてはいかがでしょうか。
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