技術にっき

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最近のARグラスをまとめてみた

AR(Augmented Reality;拡張現実感)という技術を実現するための一つの手段として、 頭にディスプレイを装着する HMD(Head Mount Display)があります。

HMD の中でも、現実空間を認識するとともに、頭の傾き・位置を追跡する AR の HMD を本記事では ARグラスと呼びます。

今回は最近の ARグラスについてまとめてみました。
 ※自分用のメモを兼ねているので、ご参考程度にご覧ください。

ARとは

AR の定義は『ARの教科書』において次のように示されています。

最も広く受け入れられているARの定義は1997年のAzuma氏によって書かれた
総説論文にて提案されたものである. Azumaによると,ARは次の三つの特徴
を備えていなくてはならない[Azuma 1997].

  • 現実と仮想の組み合わせである
  • 実時間で動作する応答性を備えている
  • 三次元的に整合が取れているものである

    出典元:
    Dieter Schmalstieg, Tobias Höllerer(2018). 『ARの教科書』. マイナビ出版.
    Azuma, R. T. (1997). A survey of augmented reality. Presence: Teleoperators & Virtual Environments, 6(4), 355-385.


ゴーグルやモバイル端末を通して、CG の映像を重畳した現実世界を見る技術もAR の一種です。今回の ARグラスでは、HMD を用いて視覚情報を拡張しています。

身近なARといえば、某位置情報ゲーム や 某地図マップアプリ の案内でしょうか。

まとめた理由

VRやARのHMDの情報は散見しますが、「現実空間を認識して頭の傾き・位置を追跡できるHMDは結局どれだ?」と考え、メモ兼情報共有としてまとめました。

ARグラス

今回まとめたARグラスは次の3つです。

それぞれの製造元、発売日、価格、特徴についてまとめます。

Hololens

  • 製造元
     Microsoft
  • 発売日
     2016年12月 (Hololens)
     2019年09月?(Hololens2)
  • 価格
     $3,000(Hololens)
     $3,500(Hololens2)
  • 特徴
    ーHololens2ー
    ハンドトラッキング(両手完全連動モデル・直接操作)、アイトラッキング音声認識、立体音響、 空間マッピング、センサ・本体・ディスプレイ一体型、フリップアップ(ディスプレイを上に跳ね上げられる)、眼鏡装着可

参考元:Microsoft 公式サイト

Magic Leap One

  • 製造元
     Magic Leap
  • 発売日
     2018年8月(米国の一部のみで販売)
  • 価格
     $2,295
  • 特徴
    6DoFコントローラ、音声認識、立体音響、個別のディスプレイ・本体・コントローラ

参考元:Magic Leap 公式サイト

Nreal Light

  • 製造元
     Nreal Ltd.
  • 発売日
     2019年09月(開発者向け)
     2020年初頭(消費者向け)
  • 価格
     $1,199(開発者向け)
     $ 499(消費者向け)
  • 特徴
    3DoFコントローラ、画像によるポジショントラッキング、個別のディスプレイ・本体・コントローラ、眼鏡に近い外観

参考元:Nreal 公式サイト

まとめ

今回は3つのARグラスについてまとめました。
これら以外にも、Kickstarterなどで新しいARグラスが発表されています。
今後もAR業界が盛り上がり発展していくことで、 日常の中でARグラスが活用される未来が近づくことを楽しみにしています。